
志望校を目指して頑張っている受験生のみなさんは、大学が具体的にどんなところか知っていますか?
大学は高校までと違い、授業に関しても自由度が高くなります。
自分の好きな分野を深く学べて楽しい反面、自由がありすぎて逆に大変な部分も……。
今回はざっくり高校と大学の違いをご紹介します!
高校と大学の違い

一言で言うと、高校までは「受動的」、大学になると「能動的」に学ぶ姿勢が求められます。
担任の先生がいない
小学校~高校までは各クラスに決まって担任や副担任の先生がいましたよね。
しかし、大学では「担任の先生」という存在がいません。
「担任の先生がいないくらいどうってことないや」と感じるかもしれませんが、これは大きな間違い!
担任の先生は勉強のことだけでなく、細々としたお知らせや手続きを生徒に知らせてくれましたよね。
しかし、この先生がいないとなると大変。
たとえば履修登録の締め切りや奨学金の申請など超重要なことも自分で調べて自分でおこなわなければいけないのです。
「明日は履修登録の締め切りだから気をつけろよ」なんてアナウンスもしてくれません。
希望の授業が受けられなくても、ありとあらゆる手続きができなくても、すべて自己責任。
こまめに大学のホームページなどで情報収集をしておく必要があります。
時間割は自分で決める
今までは学校で時間割を決められていましたが、ほとんどの大学では受講する講義を自分で選ぶことができます。
「好きな講義だけ選べるなんてラッキー!」と思うかもしれませんが、やみくもに受講するのではなく、卒業に必要な単位を意識して選ぶことが重要です。
たとえばとある大学では全履修科目が〇単位、専修科目が〇単位必要、と指定されるので、その単位数をしっかりそろえられるように注意しましょう。
単位についてはこちら。
また、単位が取りやすい科目と取りづらい科目もありますので、先輩や知人の情報網を活用して、しっかり吟味して履修登録をしましょう。
クラスがない
高校までと大きく違うことの一つはこちら。
クラスという集まりがないので、友だちが作りづらいかもしれません。
学部ごとに集まったりすることもありますが、基本は自分の席、自分のロッカーなどはなし。
また、講義ごとに教室を移動する必要があります。
友だちを作るためには自分から授業で積極的に声をかける・サークルや部活に入る・アルバイトを始める、などなど。
友だちを作ると試験勉強の時の情報が集まりやすく単位が取りやすくなるので、積極的に交友関係を広げていきましょう。
また、新入生歓迎会に行くのもおすすめ。
さまざまなサークル活動を知ることができるほか、友だちを作るいい機会にもなります。
決まった教科書がない
高校までは学校から指定された教科書や問題集を使っていましたが、大学になると講義ごとに参考書も違います。
一つとして同じ内容の講義はないので、どれを受講するかしっかり吟味しましょう。
また、受ける講義によっては参考書が大量に必要になって、購入費用がかさむことも……。
また、参考書はなくレジュメを配られる講義もあります。
授業の形態がさまざま
高校まではひたすら板書をするような授業が多かったと思いますが、大学になると授業形態もさまざま。
高校と同じように黒板を書き写すものもあれば、レポート課題が多く出たり、教壇に立って発表したり、グループワークを行ったりと、その種類は多種多様です。
いずれにせよ、能動的に学ぶ姿勢が求められます。
大学のテスト勉強はどうやるの?

大学での講義は、「単位を取る」ことが目標。
出席点が8割の講義もあれば、テストの代わりにレポートを提出する講義もあります。
中には試験50%:レポート30%:出席20%なんて比率が決められていることも。
テスト勉強を始める前に、もっといえば履修登録をする時に、どうやって成績評価されるのかをきちんと確認しておきましょう。
履修している講義すべてがテスト形式だと、テスト勉強がかなりハードになります。
レポート提出でよいもの、出席点が大半を占めるもの、などをバランスよく履修すれば、テスト期間になって焦ることもないでしょう。
通う大学によっても異なりますが、大学のテストは高校までと違って多種多様。
テストの合格は単位取得とイコールのため、単位をそろえるためにはテストに合格する必要があります。
テストの形式は講義によってさまざまで、一概には言えません。
記述式のものもあれば、レジュメやノートの持ち込みが可能なものもあります。
「じゃあ、どうやって勉強すればいいの?」と思う人も多いでしょう。
そんな時に役立つのは、ずばり「情報」です。
大学によっては試験対策委員も
初めての大学でのテストは、ひとりで挑もうとしてもなかなかうまくいきません。
専門的な講義ばかりですし、高校までとはまったく違います。
そんな時は先輩たちから過去問を手に入れたり、どんな問題が出るかをしっかり聞いておくのがよいでしょう。
大学によっては「試験対策委員会」なんてものがあり、学部やサークル内で共有しているところも……。
毎年同じ問題が出る場合もありますし、ちょっとひねった問題が出る場合もあります。
日頃の姿勢が重要
とはいえ、先輩からの情報ばかりに頼っていても単位は取れません。
日頃からいかにしっかりと講義を受け、きちんとメモをしているかが重要になります。
大学の教授たちも、試験に落とすために講義を行っているわけではありません。
日頃からテストに出題しそうなところは強調して説明してくれたり、何かとヒントを与えてくれているはず。
「出席点がないからいいや」と講義を受けない姿勢は絶対にNG。
体調不良等で休む場合も、友だちにレジュメを取っておいてもらうなどして、前向きな姿勢で講義に望むようにしましょう。
いかがでしたか?
「学校」といえども、高校と大学はいろいろな違いがありますよね。
自分がどういったことを学びたいのかしっかりと考えて、志望校を選びましょう。