「ものすごく好き!」という人もいれば、「大嫌い!」という人もいる科目・歴史。
日本史でも世界史でもきちんと理解すればおもしろいのですが、暗記が苦手という人には苦痛な科目かもしれません。
今回は、そんな歴史の勉強法についてご紹介します。
重要なのは、ストーリー仕立てで覚えること
好きな小説や漫画を思い浮かべてください。
そして、その物語を友人に紹介してみてください。
あなたはきちんとあらすじを説明できたでしょうか?
きっと、ほとんどの人が何も見ずに説明できたと思います。
それはあなたが、物語にある一つ一つの出来事を「ストーリー」としてきちんと覚えているからです。
つまり、例を挙げると
「主人公がヒロインと出会った」
「ヒロインが敵にさらわれた」
「敵を倒すために旅に出る」
といった一つ一つの出来事を、点ではなく線として覚えることで、きちんと内容が頭に入っているということです。
歴史もこれと同じです。
たとえば、
・1853年 ペリー来航
→その結果、1854年に日米和親条約を結んだ
・開国は幕府が独断で行った
→なので、攘夷論の人たちが幕府を批判した
→だから、井伊直弼が幕府を批判した人たちを死刑にした(安政の大獄)
→よって、1860年に井伊直弼は殺害された(桜田門外の変)
英単語のように単語を覚えるのではなくて、「その事件が起こった背景」「事件の内容」「その後どうなったか」を、一つのまとまったストーリーとして覚えましょう。
また、歴史小説や漫画を読んだり、映画やドラマを見ることも勉強になりますので、なかなか覚えられないという人にはおすすめです。
問題集を何度も解く
どの教科でも共通していることですが、同じ問題を反復して解くことが、理解する一番の近道です。
特に歴史科目では、何度も問題集を解いていると間違えやすい問題(ひっかけ問題)、よく出る問題が分かるようになってきます。
そして、問題を解いたら解答を確認するだけではなく、「どこが覚えられていなかったのか」「どこの時代が苦手なのか」をきちんと把握するようにしましょう。
たとえば、「応仁の乱」という答えが分からなかったら、その単語を覚えるだけでなく、どういう時代背景で、どういう理由で応仁の乱が起こったか。そしてその結果どうなったか、というところまでセットで確認するようにしましょう。
そうすることで、歴史の理解は格段に上がります。
友達に説明することで覚える
私がよく暗記をする時に行っていた方法がこれ。
歴史だけではなく英語や古文など、他の科目でも行っていた暗記法です。
たとえば英単語だったら、友達と覚え方を一緒に考えながら覚えることで、むりなく覚えることができました。
歴史の場合は、一つの事件を友達に説明したり、「これって〜〜だよね」などと話題に出すことで、自然とその単語や内容を覚えることができたんです。
一人で教科書とにらめっこしていても、興味のないことはなかなか覚えられないもの。
友達と面白おかしく単語や事件を話すことで、「あの時あんな会話をしたな」と脳が勝手に覚えてくれるんです。
一人じゃなかなか覚えられない……という人は、ぜひ試してみてください。
いかがでしたか?
歴史は国語や数学、英語と比べると軽視してしまいがちですが、暗記量が多く、受験直前になるとかなり身を苦しめます。
直前で一気に追い込むよりも、早いうちから繰り返し問題を解いて、しっかりと記憶を定着させましょう。