大学入試には一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3種類があります。
一般選抜は試験の結果で合否が決まるもの。
総合型選抜は成績や小論文、面接などで人物を評価し、入学の可否を判断するものです。
学校推薦型選抜は在籍している高校からの推薦で入学が決まるもの。
下二つは書類や面接で人柄や能力が評価されるため、有利になるような資格を取っておくといいでしょう。
また、その資格自体が出願条件になっているケースや、資格を持っていると一部試験が免除されるケースもあります。
今回は大学入試に役立つ資格をご紹介します。
英語系
・英検(実用英語技能検定)
・ケンブリッジ英語検定
・TOEFL iBT
・IELTS(International English Language Testing System)
・TEAP(Test of English for Academic Purposes)
・TEAP CBT(Test of English for Academic Purposes)
・GTEC
語学系の中でも、英語に関する資格は取っておいて損はありません。
どれにするか迷ったら、TOEICを受験してみましょう。
TOEICは「スコア」で評価されるため、現在の英語力がどのくらいあるのかを知ることができます。
TOEICについてはこちらの記事で詳しく書いていますので、参考にしてください。
英検を受ける場合、高校中級程度が準2級、高校卒業程度が2級ですので、ここを目安に受験するのがおすすめです。
その他
・日本漢字能力検定(漢検)
・実用数学技能検定(数検)
・日商簿記検定
・MOS
・秘書検定
・ニュース時事能力検定
大学受験に役立つ漢字検定のレベルは準2級(1,951字。高校在学程度)、2級(2136字、高校卒業・大学・一般程度)以上といわれています。
2019年度の入試では、大学・短大の57パーセントが、能力評価や点数加算、人物評価に漢検を活用していることもあり、持っていて損はない資格です。
また、単なる漢字の読み書きだけでなく、四字熟語やことわざ、対義語など、生活に役立つ資格でもあります。
理数系の学部を狙うなら実用数学技能検定もおすすめです。
数学検定は専門学校も含めた高等教育の入試で利用されており、2019年度の時点で500を超える学校で優遇措置があります。
実用数学技能検定は11級から1級まであり、11級から6級までが「算数検定」、5級から1級までが「数学検定」として設定されています。
各級のレベルは以下の通り。
1級:大学・一般程度
準1級:高校3年程度
2級:高校2年程度
準2級:高校1年程度
3級:中学校3年程度
4級:中学校2年程度
5級:中学校1年程度
大学入試で活かすことを考えると、基本的には最低でも準2級以上を受験するとよいでしょう。
日商簿記検定は大学受験だけでなく就職活動でも重宝される資格です。
簿記とは、簡単に言えばお金の出入りの記録に用いられる方法です。
大事な会社のお金がどこに使われてどこから入ってくるのか、どれだけ使ってどれだけ入ったのかを計算し正しく記帳しまとめることで、企業の運営に欠かすことができないものです。
簿記についてはこちらに詳しく掲載しています。
MOSはマイクロソフト社の提供するWordやExcelなどのソフトを扱う技能が問われる試験です。
国際的な資格として認められているため、推薦入試やAO入試でのアピールポイントとなるでしょう。
秘書検定は手紙やメールの書き方など、社会人としての常識やマナーを問うものです。日常生活でも役立つので、取っておいて損はないでしょう。
高校生のうちに資格は取るべきか
高校に通いながら資格を取るのは大変です。
普段の授業や受験勉強にプラスして資格取得の勉強をするのは容易なことではないでしょう。
しかし、初めから大学入試を推薦で狙っていたり、将来を見据えた場合、資格の取得は必ず自分の強い味方をしてくれるでしょう。
資格を取得したということは、本人の努力や前向きな姿勢が評価される可能性が高いということです。
自分が目指す大学がどのような資格を必要としているのか、資格を取得したらどんなメリットがあるのか、しっかりと考えて取得する資格を考えましょう。