中国独特の表現方法もたくさんあるし、書き下しはややこしいし……。
古文と同じくらい苦手意識が強いのが、漢文ですよね。
現代の四字熟語の由来になっている話も多く、物語自体はおもしろいと感じる人は多いのですが、それでも「読めない」「分からない」という人がたくさんいるのがこの教科。
でも、基礎をきちんとすれば成績は必ず上がります!
今回は漢文の勉強法についてご紹介します。
句法をたくさん覚える
漢文が分からないという人に多いのが、「どういう順番で読めばいいか分からない」「書き下せても意味が分からない」という悩み。
漢文は
・レ点
・一二三点
・上中下点
・甲乙丙点
と、返り点を使わないと読めないものばかりで、苦労しますよね。
・否定
・反語
・使役
・疑問
などなど、覚えるべき句法もたくさんあるので、まずはこれらをマスターすることが大切です。
ではどのようにマスターすればよいのか?
一番は、「漢文を声に出して読む」ことです。
私の高校では、定期テストの時、漢文は返り点が何もない状態(白文)で問題が出されていました。
なので必然的に、みんな一生懸命返り点を覚えてテストに臨んでいたんです。
そのおかげで自然と句法の意味を覚えることができ、初めて見る問題でもすんなりと理解することができました。
単語をしっかりと押さえる
漢文の単語でポイントとなるのは、同じ漢字で、読み方と意味がたくさんあるもの。
たとえば「乃」という漢字だったら、「なんぢ」と読む場合もあるし、「すなはち」と読む場合もあります。
一つの読み方だけしか知らなければ、問題を解いていてもわけが分からなくなってしまいますよね。
このような単語は、受験で必要なものなら大体50字くらいしかありません。
つまり、他の教科に比べて、漢文は覚えるものがとっても少ないんです!
センター試験に出題される漢文も、現代文・古文に比べたら難易度はやや低いと言われています。
よって、漢文はきちんとマスターすれば「得点源」になるわけですね。
苦手意識を持たない
「漢文、なんとなく苦手だなぁ」
「どうせ今回もいい点取れないんだろうな……」
漢文を解く前に、こんな気持ちを持っていませんか?
どの教科でも同じですが、一度苦手意識を持ってしまうと、じっくり考えれば解けるはずの問題も、なかなか解けるようにはなりません。
上記のとおり、漢文は重要な得点源になる貴重な教科。
しっかりと苦手意識を払拭し、「満点を取ってやる!」くらいの勢いで臨むことが大事です。
では、どのようにして苦手意識をなくすのか?
答えは一つ、「自信がつくまできちんと勉強をする」ことです。
「そんなの分かってるよ!」と言われそうですが、これがどの教科にも通じる、シンプルかつ一番重要なこと。
「自信がない」「苦手」と思うのは、それを克服できるくらい勉強をしていないからです。
スポーツでも、一ヶ月練習をサボっていていきなり試合をする場合と、一ヶ月きちんと練習をした場合とでは全然違いますよね?
それは勉強にも言えること。
日頃から基礎、応用ともに勉強していれば、いざテストの時でも慌てずに問題を解くことができます。
成績アップに近道はありません。
日頃からきちんと勉強をして、得意教科を増やしていきましょう!