赤本は買うべき?効率的な活用方法をご紹介
「大学受験といえば赤本」というイメージを持って入る人も多い、受験生のバイブル・赤本。
赤本とは
赤本とは主に教学社が発行している大学入試シリーズのことをさします。
赤本は2021年4月現在377大学613点あり、その数は年々増え続けています。
教科別、分野別のものもありますが、やはり受験生のみなさんが購入するのはシンプルな過去問題集ではないでしょうか。
大学入試の過去問題集(以下、「赤本」)は大学情報、出題傾向と対策、過去問(3年分が主流)、解答と解説が収録されています。
志望校が決まったら赤本を買おう
志望校が決まったら、最初に赤本を購入しましょう。
上記のように、赤本には大学情報、出題傾向と対策、過去問(3年分が主流)、解答と解説という、受験に必要な情報がそろっています。
「成績をあげよう」とただやみくもに勉強するだけでは、志望校に合格できません。
なぜなら、大学によって出題内容が大きく異なるからです。
たとえば、とある大学では選択式の問題が多い一方、また別の大学では記述式ばかり……といったふうです。
問題数、出題形式が異なる大学に、同じ勉強法で挑むのは現実的ではありません。
受験勉強では、志望校の出題内容に合わせて勉強内容を考える必要があります。
基本的な情報をおさえる
赤本を買ったら、まず見るべきなのは大学情報。
志望校の定員が何人で、だいたいどのくらいの倍率なのか、どのくらいの学力レベルなのかを把握しましょう。
それが終わったら、ざっと過去問を一通り見ていきましょう。
……どうですか?
きっと、「こんなに難しいの!?」「こんな問題、全然解けない!」と思うでしょう。
でも、大丈夫。
初めからすらすら解けていたら、受験勉強などする必要がありません。
最初に赤本を買う理由は、出題形式の傾向をしっかりと把握すること。
志望校がどのような出題形式なのか、共通一次試験と二次試験の点数配分はどのくらいなのかを知ることが、受験勉強の第一歩です。
赤本を解く時期は?
受験生になってすぐに過去問に取り掛かっても全く解けない可能性の方が高いので、解くとしたら基礎がしっかりと身についた夏以降でしょう。
夏休みまでにしっかり基礎を固め、応用力をつける時期に過去問も少しずつ見ておくとよいでしょう。
赤本に直接書き込むのではなく、コピーをとって解いていくことをおすすめします。
過去問は1度チャレンジして終わりにするのではなく、繰り返し何度も解くことが大切。
まったく同じ問題は出ないにしても、「似たような問題」は必ず出ます。
そのために、ただやみくもに遡って過去問を解くのではなく、同じ問題を繰り返し解き、着実に身につけていくことが大切です。
初めは「早く解く」というより「1問ずつじっくり取り組む」ことを意識しましょう。
丁寧に、確実に。
成績向上のためにはこれが1番大切です。
ある程度問題に慣れてきたら、入試と同じ条件で、時間を計って行いましょう。
合格には「正しい答えを制限時間内に解く」力が求められます。
赤本+模擬試験で対策をより確実なものに
赤本には大抵3年分の過去問が掲載されています。
もちろん対策には3年でも十分なのですが、大学によっては出題範囲や形式に変化が生じる場合があります。
過去問に加えて、塾や学校などの模擬試験の問題もしっかりと解いていけば、合格がより確実なものになるでしょう。
どれを解くにせよ、忘れてはいけないのは「解いただけで満足しない」ということ。
過去問をさらっと10年分解くより、3年分を何度も解く方が力がつきます。
志望校を決めたら、あとはひたすら勉強するのみ!
出題形式や傾向を知って、こつこつと力をつけていきましょう。