2021.02.13 Study

現役の大学院生が教えるレポート・論文術

現役の大学院生が教えるレポート・論文術

大学や専門学校ってレポートやレジュメ・論文など文章を書く機会が非常に多いですよね。

課題のレポートだけじゃなく、教授の先生に同行した、学会での発表や、グループ研究などで、今まで以上の文章を書くことを求められると思います。

専門的な授業になればなるほど、先生の授業で聞いたことを写したり、どこかの教科書や論文の内容を書いたりしていては、良い成績は取れないどころか、盗作の場合は、学校からペナルティを受けることになるでしょう。

でも、実はレポートや論文を書くことを苦手としている大学生や専門学生、大学院生って結構多いんです。
私の同級生も、期限ギリギリになって「レポートができなーい!」と言って、単位落とした人は数知れず・・・。

そこで、今回は、現役の大学院生が、レポートや論文を書くコツを教えちゃいます!
ここでは、よりわかりやすくするため、レポートの内容を「美味しい料理」としてみます。

まずは文章を書く心得

レポートや論文で書いた文書は、1日以上寝かせる。

文章を書き終わった後は、みんな疲れていますし、完成した喜びで興奮しています。
なので、1日違うことをしてみてから、リセットした目線で読んでみましょう。
きっと、誤字脱字や、もっとわかりやすい文章がかけると思います。1日も時間がない場合は、15分でもいいです。一旦、温かいコーヒーでも飲んでから必ず読み返しましょう。推敲(すいこう)と言います。

書ききれなくても、なんとかまとめる。

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提出期限などがあって、書きたいことが書ききれなかったりしますが、まずはゴールしましょう。
不足したり、余分なことが書いたりしたとしても、最後の結論まで書けていない文章は、どこでも評価されません。
桃太郎だったら、鬼を退治したのか、してないのか、気になってしまうでしょう…?犯人が分からないミステリーって誰も読みませんよね。それと同じです。

レポートや論文は自分の意見を持とう!

大学や専門学校では、自分の意見が大事です。多少間違っていても、自分の意見をしっかりとレポートの文章に書くことで、評価はもらえます。
反対に自分の意見がなければ、誰も評価してくれません。
高校生のときの文章とはここが決定的に違います。どこかで読んだような文章って読みたくありませんよね。「またかよ!」と言われてしまいます。

7ステップで文章を書く方法

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STEP1

よくあるのが、文章を書いている間に何が言いたいのかよくわからなくなってしまうことです。
せっかく多くの時間をかけて、大量の文章を書いたのに、読んでもらう人に何が言いたいのか理解してもらえなければ、残念ですし、時間の無駄ですよね。

まずは、20文字~30文字で、レポートのテーマを決めましょう。題名と捉えてもらっても大丈夫です。
YouTubeが好きな人は、こんな題名の動画があったら見てみたいなでもいいと思います!
例えば、「誰でも簡単に作れる美味しい料理方法」としてみましょう。

STEP2

テーマに対して、疑問を持ちましょう!
「疑問?そんなの思いつかないよ!」
大丈夫です。まずは、比較してみましょう。現在と過去、日本と海外、実験の条件など、比較になることを挙げてみることで、疑問を持つことができると思います。
 
例えば、「美味しい料理って誰が決めるの?」や、「江戸時代の人が美味しいと思う料理と現代の私達が美味しいって思う料理って違うの?」や、「加熱するのが美味しいのか、生のままが美味しいのか?」などですね。

STEP3

調べましょう!いきなり図書館や、書店に行ってもいいですが、慣れていないと最初から本を見ても、どの本を選んだらいいの?となる人が多いです。
今見ているこのインターネットを使って、「美味しい料理 つくり方」「美味しいとはなにか?」「外国人の好きな日本の美味しい料理」などで検索してみましょう。
少しの知識を得たりや、様々な意見を見たりすることで、今の自分の知識レベルや、自分とは違う意見が分かり、どのような本や論文を選べばいいか見えてくるはずです。

STEP4

まずは、書いてみましょう。
STEP 3でなんとなく、書きたいこと(多くの場合は書かないといけないことですね…。)や、それに対する知識が増えてきたら、箇条書きに書いてみましょう!
PCやスマホのメモ帳に書いてみてもいいですし、紙に書き出してもいいです。
例えば、次のようになると思います。
①美味しいと感じるのは、なぜか?
②わざと、まずい料理を作れるのか?
③世界三大料理ってなにか?なぜなのか?
④誰でも簡単に作れるって、どうクリアするのか?
⑤実際に料理をしてみる。(実験をしてみる。)

STEP5

箇条書きにした言葉から、どんどん文字を書きたして行きましょう。まだまだ、アイディアを出すところです。マインドマップを知っている人は、無料のアプリをダウンロードしてみても良いかもしれませんね。おすすめは、Xmindです。http://jp.xmind.net/
例えば、次のようになると思います。
美味しいと感じるのはなぜか?
→ 舌がアミノ酸等の美味しいと感じる成分を感じ取る。懐かしい味は、美味しいと感じる。味覚が成長するのは、5歳位まで。
わざと、まずい料理を作れるのか?
→ 私が考えたまずい料理(焦げてる・食感が気持ち悪い・色味が悪い・変な匂いがする。)

STEP6

アイディアが出尽くしたところで、章立てをしてみましょう。どのテーマでも次のような章立てが基本になると思います。
動機・テーマの発見
(1)美味しい料理が嫌いな人はいない。誰でも簡単に美味しい料理ができたら、もっと幸せになれるのではないか?
疑問や問題点
(2) 美味しいって誰が決めるの?
(3) 誰でも簡単に小学生でも作れるのか?
調査・実験(グラフや写真で表す。)
(4) 世界の美味しい料理を調べて、食べてみた調査報告。
(5) 実際に美味しい料理を作り試食してみた実験報告。 
(6) 周りの人に試食してもらった感想をまとめてみた調査
(7) かんたんに料理ができる調理器具をつかってみた実験報告。
自分の意見や発見
(9) 誰でも簡単に美味しい料理は、災害時にも役立つのではないか?
(10) 限られた食材と環境で、料理をしてみることで、食材の大切さが分かる。
それでも残った課題。
(10)美味しいと感じるのは、人によってかなり好みが違い、誰でも美味しいと感じるのは難しいが、災害時でも役立つ調理方法があれば、今後の課題としたい。

STEP7 

冒頭にも書きましたが、とにかく書ききる!もう、STEP6の章立てまでできれば、ひたすら書いて、ゴールを目指すのみ。必ず読み返して推敲してくださいね。

いかがでしたか?私は今も大学院で、たくさんのレポートや論文などを書いていますが、気をつけていることを、できるだけわかりやすく書いてみました。

最後に、「自分の書いた文章を恥ずかしがってはいけません!」
多くの人に読んでもらって、感想をもらうことも大事だと思います。

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