世界遺産検定って?
以前こちらの記事で京都検定をご紹介しましたが、日本には他にもおもしろい検定がたくさんあるんです。
今回は世界史の勉強にも役立つ「世界遺産検定」についてご紹介します。
世界遺産検定って?
世界遺産検定は、その名の通り世界遺産に関する検定のこと。
そもそも世界遺産とは「顕著な普遍的価値」を持つ自然や文化財を、世界遺産条約に基づき世界遺産リストに記載して国際的に守っていくものです。
世界遺産を学べば世界の歴史を知ることができますよ。
持っているとどんなメリットがあるの?
世界遺産検定は全国230以上の大学・短大の入試で優遇措置が受けられるので、進学にも役立ちます。
また、就職活動においてもエントリーシートや履歴書の資格欄に記入できるので、グローバルな知識を持っていることをアピールできます。特に観光、エアライン、商社、マスコミ、文化・教育機関、海外拠点のあるメーカーなどに就職したいと思っている人にとってはよいアピール材料となるでしょう。
誰でも受検できるので、高校生はもちろん、大学生でも取っておいて損はない資格です。
優待
世界遺産検定に合格すると、それぞれの級の認定証が授与されます。その認定証を提示すると、料金の割引や記念品が贈呈されるなどの優遇を受けられます。
その内容はさまざまですが、関西だと京都・宇治にある世界遺産である平等院では記念品が贈呈されたりします。
受験の目安と出題範囲
世界遺産検定には、4級、3級、2級、1級、さらに1級の上にはマイスターと呼ばれる級があります。
1級から4級の試験はマークシート形式で出題され、世界遺産の基礎知識、日本の遺産、自然遺産、文化遺産、その他の分野から出題されます。
また、2級から4級は誰でも受検できますが、1級は2級合格に合格している必要が、そしてマイスターには1級に合格している必要があるので注意しましょう。
各級の出題範囲は以下のとおりです。
【マイスター】世界遺産全件
【1級】世界遺産全件
【2級】日本の全遺産+世界の代表的な遺産 300件
【3級】日本の全遺産+世界の代表的な遺産 100件
【4級】日本の全遺産+世界の代表的な遺産 32件
大学受験を控えている高校生であれば、4級を受検すれば世界史には十分役立つでしょうが、3級でも難易度はそう高くないので、3級からチャレンジするのがおすすめです。
2級から4級は100点満点中60点以上で合格、1級は200点満点中140点以上、そしてマイスターは20点満点中12点以上で合格です。
例題を解いてみよう
それでは、実際に世界遺産検定の問題を解いてみましょう。
今回は3級の問題から抜粋しました。
●次の文章を読んで、以下の問い合わせに答えなさい。
世界遺産は(a)ユネスコで採択された世界遺産条約に基づき、「世界遺産リスト」に記載されている「人類共通の宝物」である。1960年、エジプトの「ヌビアの遺跡群」に含まれる( )がダム湖に沈む危機にあり、その救済キャンペーンがきっかけとなって世界遺産条約は誕生した
○「(a)ユネスコ」の正式名称として、正しいものはどれか。
1. 国際連合児童保護基金
2. 国際連合教育科学文化機関
3. 世界保健機関
4. 国際開発協会
正解:2
○文中の空欄にあてはまる世界遺産の名称として、正しいものはどれか。
1. ツタンカーメン
2. ギザの三大ピラミッド
3. スフィンクス
4. アブ・シンベル神殿
正解:4世界遺産検定公式HP より引用
いかがでしたか?
正解できたでしょうか。
世界遺産検定を受検することによって、世界史への理解がぐんと深まりますよね。
3、4級でしたら難易度もさほど高くないので、時間に余裕のある人は一度世界遺産検定を受けてみてはいかがでしょう?