クラス替えがあって、新しいクラスメイトと仲良くなって、新しい教科書が配られて……。
春は何かと忙しい時期ですよね。
特に高校３年生にとっては、受験生としての１年が始まる大切な時期。
なんとなく志望校が決まっている人も多いと思います。

大学入試には一次試験（センター試験、共通一次試験）のみのところと、一次試験と二次試験合わせて必要なところがありますよね。
そして、一次試験と二次試験両方が必要なところでも、どちらの点数配分が多いかは大学によってまちまち。

志望校を決めたら、その大学がどのような受験形式でどのような点数配分なのかをきちんと調べておきましょう。

もし二次試験重視の大学だったら、記述式の問題に対応できることが必須。
受験生としての１年も、二次試験で点数を稼げるように、記述式の問題を多めに解くのがいいでしょう。
しかし、もし志望校が一次試験のみだったり、一次試験の配分が高いのなら、当然そちらを重視した勉強をしなければいけません。

よく「一次試験はほぼマーク形式なんだから直前でいい」なんて声もありますが、本当にそうでしょうか？
今回は春から始める一次試験対策をご紹介します。

何事も基礎が大切

こちらのサイトで何度も言っていることですが、やはり勉強で1番大切なのは「基礎」。
これは一次試験だろうと二次試験だろうと、そしてマーク形式だろうと記述式であろうと変わりません。
特に３年生になったばかりのこの時期は、まだ習っていない範囲も多いと思います。
ですので、すでに習ったところを中心に、学校や塾で使っている基礎的なところを復習する時間に使いましょう。

実際の問題を解いてどのくらいのレベルなのか知る

しかしそうは言っても、教科書や問題集ばかりを見ているのもおすすめしません。
そこでおすすめなのが、実際の過去問を少しずつでいいので解いていくことです。
そうすることによって、自分は今どのくらいのレベルなのか、どのくらいのレベルアップが必要なのか、現状を知ることができるので、やるべきことも明確になるでしょう。
ただし、いきなり最後まで問題を解く必要はありません。
すでに習っているところを中心に、１問ずつ解いていくことがおすすめです。

国語

全ての教科の中で、国語は特に「問題をこなす」ことが大切な教科だと思います。
なぜなら、古文や漢文で必要な単語、句形は１、２年生の時点でほぼ習い終えているからです。
単語や句法をしっかりと覚えることは大切ですが、ただひたすら単語帳を眺めるよりも、通学時間に覚えたり、問題を解いていく中でしっかりと身につけてください。

数学

数学は得意不得意が分かれる教科ですよね。
特に苦手な人にとっては、最も苦労する教科かもしれません。
いきなり過去問を解くことはおすすめしませんが、実践してほしいのは「分野ごとにレベルアップしていく」という勉強法です。
たとえば、「二次関数」なら二次関数の基礎的な問題ばかりをひたすら解いていき、徐々に難易度を上げていく。そして最後に、過去問で二次関数の問題ばかりをピックアップして解いていくんです。
二次関数が解けるようになったら、次は確率の問題、その次は……。
これを繰り返していけば、いずれは全ての問題が解けるようになるはずです。

世界史や日本史でもいえることですが、いきなり全ての問題を解こうとするのではなく、まずは一つの分野に絞って、確実に理解するようにしていきましょう。

英語

英語は単語や言い回し、文法など、受験に必要な知識がとても多いですよね。
３年生になったばかりだと、いきなり過去問に取り掛かっても挫折してしまうと思います。
（どの教科にも言えることですが）
しかし、英語のリスニングだけは、過去問、もしくはそれに準じた問題集に早いうちから取り掛かっておくことをおすすめします。
日頃の勉強ではどうしてもリスニングがおざなりになってしまいがちです。
しかもやっかいなことに、リスニング力というものは直前ではなかなか上がりません。
１日１問でも１０分でも、リスニングの問題を解く時間にあててみましょう。
そうすることで、知らず知らずのうちにリスニング力が向上しますよ。

いかがでしたか？
一次試験のみが必要な人は、特に１年間でしっかりと過去問を解いていく必要があります。
「過去問なんてまだ早いんじゃないの？」と思う人もいるかもしれませんが、早いうちから問題に慣れておくことは非常に重要です。
まずは１問でもいいので実際に問題を解いてみてください。
その意識が、直前に焦らないことへと繋がりますよ。