どこが変わる?対策は?大学入試共通テストについて
2021年から、大学入試が大きく変わるのをご存知でしょうか?
そう、「センター試験」が「大学入試共通テスト」に変更されるんです!
センター試験はマーク式の出題形式で、毎年それほど大きな変更なく続いてきました。
ですが、今回変更されるのはその名称だけではありません。
「大学入試共通テスト」は、今までのセンター試験とどのように違うのでしょうか?
また、対策は?
今回は大学入試共通テストについてご紹介します。
大学入試共通テストの実施概要
大学入試共通テスト(以下「共通テスト」)が実施されるのは、センター試験と同じく1月中旬の2日間。
実施初年度はセンター試験と同様の6教科30科目が出題され、各教科内の科目の選択方法もセンター試験と同様です。
これだけ見るとあまり変化がないように思えますが、出題形式でがらりと変わった点があります。
それは……記述式の問題が導入されたこと。
でも安心してください。
記述式問題が導入されるのは、「国語」、「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ・数学A」のみ。
ただし、今後は地理歴史・公民分野や理科分野等でも記述式問題を導入する方向で検討を進めるようなので要注意。
各教科の変更点
国語
・記述式問題を導入
80~120文字程度を含む3問程度
・80分→100分に変更
国語の記述式問題は、マークシート式問題とは別の大問で出題されます。大問は小問3問で構成され、解答字数は最も長い問題で80~120字程度。
試験時間も80分から100分に変更されます。
数学
・数Ⅰ・数Ⅰ・Aの科目のみ記述式問題を導入
数Ⅰの範囲を3問程度
・60分→70分に変更
数Ⅰの記述式問題は、数学Ⅰの範囲から出題されます。
マークシート式問題の中に、数式等を記述する小問3問が出題。
試験時間は60分から70分に延長されます。
英語
「筆記」→「リーディング」への名称変更
「筆記」200点、リスニング50点→「リーディング」100点、リスニング100点
民間の資格・検定試験の受検結果を利用(高校3年生の4〜12月、2回まで)
2024年度入試では民間の資格・検定試験と共通テストの英語を併用(大学が利用方法を指定)
国語と数学同様、大きく変更されるのが英語です。
センター試験では、「筆記」と「リスニング」が課されていましたが、「筆記」は「リーディング」に名称が改称されます。
また配点も「筆記」が200点であったのに対し、「リーディング」が100点、「リスニング」も50点から100点に変更されます。
「リーディング」では、概要や要点を把握する力や、必要とする情報を読み取る力などを問うことをねらいとし、発音、アクセント、語句整序などを単独で問う出題はなくなります。
「リスニング」では、読み上げられる音声の回数が1回読みを含めたもの(センター試験は全て2回読みで実施)が出題されるので注意が必要です。
大学入試共通テストへの対策
がらりと変わるセンター試験ですが、勉強法に関しては大きく変える必要はないでしょう。
出題はいろいろ変わっても、問われる力は変わりません。
基礎力をしっかりとつけていれば、どんな問題にも柔軟に対応できるはずです。
教科書や問題集を活用して、コツコツと実力を積み重ねていきましょう。
勉強と並行して、学校や塾などで共通テストに関する情報をしっかりと収集しておくことも大事。
慣れない形態で不安も大きいかもしれませんが、臆することなく試験に臨みましょう。