秋といえば紅葉。
関西には紅葉の名所と呼ばれる場所がたくさんありますよね。
どこに行こうか迷っている方はいませんか?
京都市内の紅葉の盛りは大体11月25日前後。
三連休にぶつかることも多く観光しやすい日程ですが、その分大混雑は避けられません。
「もう少し早めの日程がいい」と考えている人におすすめなのが、高雄・槙尾・栂尾(とがのお)と呼ばれる、紅葉の名所三尾。
神護寺や高山寺などがある人気のエリアです。
今回は紅葉の名所、神護寺と高山寺をご紹介します。
神護寺
神護寺は、京都駅前からバスで40~50分ほど。
神護寺のバス停を降り、高雄橋を過ぎると、「高雄山神護寺参道」という案内板が出ている階段に到着します。
なんと、こちらの階段は約400段!
傾斜自体はゆるやかですが、結構きついです。
歩きやすい服装で行くようにしましょう。
見どころがたくさん
神護寺は、和気清麻呂が建立した神願寺と高雄山寺が合併したことに始まります。
進んでいくと和気清麻呂をまつる和気公霊廟が。
元々、この場所には和気清麻呂を祀る別の社があったそうですが、京都御苑の近くにある護王神社へ移されたそう。
神護寺は敷地が広い分、見どころも満載。
書院や鐘楼、明王堂など、一つ一つ見て回るだけでも時間がかかります。
神護寺は国宝の薬師如来像のほか、現存最古の両界曼荼羅である高雄曼荼羅、空海筆の灌頂歴名(かんじょうれきみょう)、伝源頼朝像など、多数の国宝や重要文化財を所蔵しています。
「弘法大師の納涼房(どうりょうぼう)」とも呼ばれる大師堂には、板彫の弘法大師像が安置されており、通常は非公開ですが特別公開される時もあるそう。
かわらけ投げ
神護寺の見どころの一つがこちら、かわらけ投げ。
高雄の名勝である錦雲渓(きんうんけい)に向かって、このかわらけを遠くまで飛ばします。
厄除けや願掛けの意味があるそうなので、願いごとを思い浮かべながら投げてみましょう。
高山寺
神護寺から歩いていけるのが高山寺。
神護寺の別院でしたが、建永元年(1206)、明恵上人が後鳥羽上皇よりその寺域を賜り、名を高山寺として再興ました。
高山寺を代表する宝物が「鳥獣戯画」。
教科書にも載っているので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
擬人化された動物が描かれたり、実在・空想上を合わせた動物図譜が描かれています。
あらゆるグッズにもなっており、とても人気ですよね。
また、高山寺は日本ではじめて茶が作られた場所として知られています。
栄西禅師が宋から持ち帰った茶の実を明恵につたえ、山内で植え育てたところ、修行の妨げとなる眠りを覚ます効果があるので衆僧にすすめたといわれていますので、こちらも見どころの一つ。
もちろん、高山寺の紅葉も目を見張るものがあります。
紅葉シーズンは人が多いですが、落ち着いた雰囲気でゆっくりと紅葉を鑑賞することができますよ。
いかがでしたか?
京都には紅葉の名所がたくさん。
今年の秋は少し足を延ばして神護寺と高山寺を訪れてみてはいかがでしょう。