やっぱり秋といえばもみじ狩りですよね!
幅広い世代に大人気の京都には、紅葉の名所がいっぱい。
だけどさすが、全国一の観光地。
紅葉の時期はどこも混んでいて、中には写真撮影が禁止になっているお寺もあるほど……。
「せっかくなら人の少ない穴場でゆっくりともみじが見たい!」
そんな人のために、知られざる紅葉の名所をご紹介します!
「忠臣蔵」ゆかりの地・岩屋寺
忠臣蔵、いわゆる「赤穂事件」をご存知ですか?
・赤穂事件とは……
江戸時代に吉良上野介(きらこうずけのすけ)を斬りつけた罪で処刑された播磨赤穂藩藩主・浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の仇を打とうと、家臣の大石内蔵助(おおいしくらのすけ)を始めとする47人が吉良邸に討ち入った事件。
日本史の教科書にも載っているほか、何度もドラマ化された有名な出来事です。
そんな赤穂事件にゆかりのあるお寺が、京都・山科にある「岩屋寺」!
大石内蔵助(おおいしくらのすけ)の隠棲地として知られる場所なのですが、岩屋寺は紅葉の穴場でもあるんです!
もみじとイチョウのコントラストが美しい!
こちらは岩屋寺の入り口へと続く階段。
紅葉というと「もみじ」というイメージですが、岩屋寺はもみじだけでなくイチョウも美しいんです。
地面いっぱいに積もったイチョウはまるで絨毯のよう。
門まで上り後ろを振り返ると、もみじとイチョウが額縁のように見えます。
紅葉まっさかりの時期でも、他の場所に比べると比較的人は少なく、ゆっくりと美しい景色を楽しむことができます。
堂内には貴重な文化財がいっぱい!
もみじとイチョウだけで満足してはいけません。
せっかく訪れたからには、堂内も見て帰らなければもったいない!
なんと、岩屋寺の堂内には赤穂事件で活躍した47士が眠っているんです!
菩提の文字が少しかすれているところから、歴史の深さがうかがえます。
そしてこちらは、大石内蔵助が実際に使っていた机。
昔の人は巻紙を巻いたまま左手に持ち、宙に浮かせて紙をくりのべながら右手で文字を書いていました。
そのため、現代のものよりも少し低く作られているんです。
その他にも鎖襦袢や硯石など、貴重な遺品を数多く見ることができます。
これだけ歴史的に貴重なものを間近で見られるお寺はなかなかありません。
また、紅葉の時期はどこも人が多く、なかなかお寺の方のお話を直接聞くことが難しいのですが、岩屋寺ではお寺の方が大石内蔵助の歴史を丁寧に教えてくれますよ。
もみじやイチョウで満足するだけではなく、ぜひとも内部まで見て、しっかりと大石内蔵助のことを学んで帰りましょう。
いかがでしたか?
有名な場所に行くのもいいですが、せっかくなら人の少ない場所でゆっくりともみじ狩りを楽しみましょう!