歴史ある土地・京都には桜の名所がたくさんありますよね。
鴨川沿いや平野神社、哲学の道……。
春には桜の美しさを求めて国内外から観光客が押し寄せます。
桜の名所はいろいろありますが、今回は観光の定番・平安神宮神苑をご紹介します。
「平安神宮は行ったことがあるけど、神苑までは入ったことがない……」という方、必見ですよ!
平安神宮とは
1895年(明治28年)、京都の始祖である桓武天皇を祀る神宮として創建し、京都総鎮守の社とされたのが始まりです。1940年(昭和15年)に孝明天皇を合祀して社殿や回廊などが増築され、現在の形に整えられました。
神苑は東・中・西・南の四苑から成り、神苑を含む神域は国の名勝にも指定されています。
平安神宮周辺には岡崎公園、京都国立近代美術館、ロームシアターなど、さまざまな施設が集まっており、季節を問わず多くの観光客で賑わっています。
毎年10月には京都三大祭の一つである「時代祭」が行われます。
時代祭では坂本龍馬や高杉晋作、紫式部や清少納言、楠木正成や織田信長など、各時代に活躍をした人々が、京都御所から平安神宮までを歩いていきます。
時代行列に使用される祭具や衣装、調度品などはすべて厳密な時代考証に基づいて復元されており、細部にも注目するとまた違ったおもしろさを味わえます。
神苑に入ってみました
平安神宮の真正面、大極殿の向かって左手が神苑の入り口になっています。
大人1名600円の拝観料を払って中に入ると、そこには美しい桜が咲き誇っています。
神苑は総面積約33,000㎡(約10,000坪)の広大な池泉回遊式庭園で、春の紅しだれ桜、初夏のかきつばた・はなしょうぶ、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々に違った美しさを見せてくれます。
どの季節も素晴らしいですが、やはり桜は豪華絢爛、見る人をはっとさせますね。
「平安の苑」には平安時代に著された書物(伊勢物語・源氏物語・古今和歌集・竹取物語・枕草子)に記されている200種余りの植物が、その一節の紹介とともに植栽されています。
昔の人々は花や景色を愛でてさまざまな和歌を詠んでいましたが、この桜を見ると桜を愛でたくなる気持ちが分かりますね。
青空に桃色の花弁がとても映えていて、いつまでも眺めていたくなります。
平安神宮神苑の4分の1を占める池の中には、魚や亀、タナゴなど、さまざまな生き物が生息しています。池の水は琵琶湖疎水から引き込まれており、「ミニ琵琶湖」とも呼ばれるほど。
また、カワセミなどの鳥類も1年中この神苑を訪れています。
- 平安神宮神苑
- 電話番号:075-761-0221
- 住所:京都市左京区岡崎西天王町97
- 営業時間:6時~18時(季節により変動)
- 料金:境内無料 神苑 600円(6月上旬の一日と9月19日に神苑は無料公開される)
いかがでしたか?
春はどの場所の桜も美しいですが、平安神宮に神苑は桜がぎゅっと密集しているので、まるで桜の海の中にいるような雰囲気が味わえます。
友達と行くのもよし、家族や恋人と行くのもよし。
平安神宮に行って、神苑に入らないのはもったいない!
みなさんもぜひ神苑に入って、古くから伝わる春の美しさを味わってみてはいかがでしょう。