進学や就職、転勤によって一人暮らしを始める方も多いと思います。
しかし、そこで考えたいのが引越し代。
なるべく安く抑えたいけれど、どうすればいいのか分からない……。
特に大学入学を機に一人暮らしを始める学生さんは、合格～入学までの期間が短く、慌てて物件を探さなければいけませんよね。
いざという時に慌てないためにも、引越しを安く済ませる方法を頭に入れておきましょう。

複数の引越し会社で見積もりをとる

引越しを安くするコツの一つ目は、複数の引越し業者から見積もりをとること。
引越し費用は業者ごとに異なり、時期や条件によって大きく変動します。
一社だけの見積もりでは高額を支払う可能性があるため、最低でも3社以上から見積もりを取りましょう。
複数の見積もりを比較することで、相場を把握し、交渉材料としても活用できます。

引越しの見積もりを効率的に取りたい場合は、一括見積もりサイトの利用が便利。
一括見積もりサイトに必要な情報を入力するだけで、複数の業者から見積もりが届きます。
この方法なら手間を省ける上に、各業者の費用やサービス内容を簡単に比較でき、自分に合った業者を選びやすくなります。

閑散期を狙って引越す

二つ目は、引越しのタイミングを賢く選ぶこと。
繁忙期とは、一般的に引越し業者が非常に忙しくなる時期を指し、通常は新生活や賃貸契約の切り替わる3月から4月までがピークとなります。
この期間は、引越し業者のスケジュールが埋まりやすく、料金も高騰する傾向があります。

一方、閑散期は、引越し業者の需要が落ち着く5月から2月までの期間。
この時期は競争が減少するため、引越し業者にとっては仕事を確保しやすい状況となり、それに伴って引越し料金が低下することが多いです。
引越しを安くするコツとして、この閑散期を狙って引越し計画を立てることが非常に効果的です。

閑散期に引越しをする最大のメリットは、引越し費用を大幅に抑えることができる点です。この時期においては、多くの引越し業者が競争力を維持するために特別割引を提供していることが多く、見積もりの段階で有利な条件を引き出すことができます。

さらに、閑散期には引越しのスケジュールが柔軟に設定できるというメリットも。
引越し業者の予約が取りやすく、自分の都合に合わせた日程を組みやすいです。これにより、ストレスなくスムーズに引越し作業を進めることができます。

進学を機に一人暮らしを始める学生さんはなかなか難しいかもしれませんが、合格発表が早い大学に進む人は、なるべく早く物件探し～引越しを済ませてしまいましょう。

自分で荷造りをする

自分で荷造りをするのも、コスト削減に効果的。業者に荷造りを任せると、その分の費用が追加で発生しますが、自分で荷造りをすることでコストを削減できます。
荷造りの基本は、「どの部屋のものかをしっかりとラベル付けする」「壊れやすいものは丁寧に包む」「重いものは小さな箱に入れる」などのポイントを守ること。

一番重要視するべき点は、しっかり計画を立てて進めること。
事前に必要な梱包材（段ボール、ガムテープ、緩衝材など）を準備し、引越し日に向けて少しずつ荷物をまとめていくとよいでしょう。

さらに、「新居で使う順番を考えて梱包する」「必要なものと不要なものを分ける」「重いものは底に、軽いものは上に入れる」といったポイントを押さえると、引越し当日がスムーズになります。

不用品はあらかじめ処分しておく

これから一人暮らしを始める学生さんは必要ないかもしれませんが、もし不用品がある場合は、あらかじめ処分しておくようにしましょう。

自治体の粗大ゴミ収集サービスを利用することで、安価に大型の不用品を処分することができます。
指定の方法で予約を入れ、指定日に引き取ってもらいましょう。また、古紙や古着等、リサイクル可能なものはリサイクルステーションを利用するのもよい方法です。

不用品を捨てるだけではなく、売却して新生活のための資金にする方法もあります。
フリマアプリやインターネットオークションを利用して、自分では使わないが他の人には価値があると感じるアイテムを売ることができます。
例えば、使わなくなった家電や家具、ファッションアイテムなどが対象です。状態が良いものやブランド物は特に高値で売れる可能性があります。適切に価格設定をし、素早く売却することで、引っ越しにかかる費用の一部をカバーすることができます。

引越し会社に運んでもらう荷物を減らす

引越し会社に運んでもらう荷物を減らすことも一つの手。
自分で持っていったり宅配便を活用することで、引越し業者に依頼する荷物の量を減らすことができます。

例えば、季節ごとに使わない服や書類、雑貨などの比較的軽い荷物は宅配便で新居に送ることができます。
初めての一人暮らしならば、とりあえず必要なものだけを新居に持っていき、あとはゆっくり現地で調達したり、宅配便で送ったりすれば、コストを大幅に削減できます。

単身パック・単身プランを活用する

「単身パック」とは、少量の荷物を効率よく運ぶためのサービスのこと。
主に一人暮らしの方を対象にしているため、引越しの費用を抑えることができます。
このサービスでは、専用のコンテナやボックスに荷物を詰め込むことで、スペースを節約し、経費を削減することができます。

引越し業者に値引き交渉をする

学生さんだとなかなか難しいかもしれませんが、値引き交渉も一つの方法。
最初の見積もり依頼時ではなく、引越し業者から具体的な見積もりが提示された後が最適なタイミング。

この段階で、他の業者の見積もりを手元に準備しておけば、より具体的な交渉が可能となります。
特に、目標とする引越し会社が閑散期に入っている場合、そのタイミングを狙って交渉することで、引越し費用を大幅に抑えることができるかもしれません。

引越しの曜日と時間帯を工夫する

八つ目は、引越しの日程を工夫すること・
特に、平日と週末の料金に大きな違いがあります。
週末は引越しの需要が高まるため、引越し業者の料金も自ずと高めに設定されています。

一方で、平日は引越しの需要が少ないため、料金が安くなることが多いです。
特に、月曜日から木曜日にかけての平日は比較的安価で引越しができます。
新居に移るタイミングを柔軟に調整できるなら、平日を選ぶことで費用を抑えることが可能です。

また、午前中の引越しを希望する顧客が多いため、多くの引越し業者ではその時間帯の料金は高めに設定されています。

逆に、午後や夕方の引越しは需要が少ないため、料金が安くなることが一般的です。
また、フリー便というオプションもあり、これは業者の都合に合わせて時間を指定しない引越し方法です。
フリー便を利用すると、引越し業者の効率を上げるため、料金が大幅に割引されることが多い傾向にあります。

引越し料金を抑えるプランを選ぶ

引越し業者によって、さまざまなプランが設定されています。
その中で、自分に合ったプランを選ぶことが、引越し代を安く抑えるコツ。

上記のように単身パックを使ったり、フリー便を使ったり……。
学生プランがある場合、そちらを利用するのもおすすめ。

荷物の量や移動距離に応じて最適なパッケージを提供してくれる業者もあります。

荷物を少なくするには

初めて一人暮らしを始める時や、新しい物件に引越しをする時、自分の荷物の多さに驚いてしまうことも。
そんな時は、「これは本当に必要か？」という考えをしっかり持つことが大切です。

何年も使っていないもの、使うシーンが想像できないものは、思い切って「持っていかない」「断捨離」という選択をしましょう。

一人暮らしだとスペースが限られているので、あまりにもたくさんいろいろなものを持っていくと、快適な暮らしができなくなってしまいます。
自分好みに部屋をカスタマイズしたい気持ちも分かりますが、必要最低限の荷物にすることで、引越し代の節約にもつながります。

いかがでしたか？
引越しは大変ですが、焦って決めると損をしてしまいます。
たくさんの業者から見積もりをとって、効率よく引越しをするよう心がけましょう。