みなさんは「簿記」というものをご存知ですか?
名前はよく聞くけれど、具体的に何をするものなの?と疑問を抱いている方もいるでしょう。
今回はそんな簿記及び簿記検定試験についてご紹介いたします。
簿記とは
簿記とは、簡単に言えばお金の出入りの記録に用いられる方法です。
大事な会社のお金がどこに使われてどこから入ってくるのか、どれだけ使ってどれだけ入ったのかを計算し正しく記帳しまとめる……要するに財政管理ですね。
企業の運営に欠かすことができないものです。
簿記検定試験とは
資格としては、多くの企業が一般的に使っているものということもあって就職に有利な資格として有名で、事務職には必須のスキルであることから簿記の検定を受験する人は多くいるのではないでしょうか。
職種によっては資格保有者を優遇してくれる企業もあります。
試験の概要
日本国内では日本商工会議所及び各地商工会議所が主催する日商簿記検定が最もメジャーな簿記検定として知られています。
専門学校や商業高等学校の授業で勉強し受験するところも多く、間違いなく社会で役立つ資格の一角でしょう。
年に3回(6月、12月、2月)試験が開催され、初級、3級、2級、1級の順に難易度は上がっていきます。
学生など、簿記の初心者は3級から受験するのが一般的ですが、試しに初級から挑戦するのもアリでしょう。
申し込み方法
受験申込みには、まずお住まいの近くの商工会議所の場所と申込書入手法、受験料の支払い方法を確認した上で窓口へ行く形が原則ですが、郵送やインターネットでの申込みを行える商工会議所もあるので、分からなければ受験を希望する会議所へ問い合わせましょう。
初級のみネット受験となりますので、注意が必要です。
勉強期間などを鑑みて試験日より2ヶ月前には申込みを完了させるのがベストです。
試験当日は身分証明書など、必要なものを忘れずに。
合格基準
試験の合格点はどれも100点満点中70点以上で合格となっています。
各等級での試験項目はそれぞれ3級が商業簿記、2級が商業簿記と工業簿記。
1級には先の2項目に加えて会計学と原価計算が追加されています。
1級に関しては総得点だけではなく区分ごとに合格点が決められているため、たとえ70点を超えていてもどれか一つの区分でも合格点以下であれば不合格とされてしまいます。
よって、難易度はかなり高いでしょう。
各等級の出題区分の詳細が日商の公式サイトにもあるので、そちらも参考にしてみてください。
資格試験ということで専門用語が多く、慣れない頃は頭がくらくらするかもしれませんが、3級までならば学校の勉強などと同じく、基本パターンや解き方のコツさえ掴めば理解に苦しむことは少ないと思います。
2級から上はもちろん相応の努力が必要ですので、受験するからには一層気を引き締めて励みましょう。
いかがでしたか?
簿記は社会に出れば多くの業種で役立つ資格ですから、知識として学ぶつもりで受験しても損をすることはないありません。
その上、習得することで自身のスキルアップに確実に繋がるものだと思いますので、一考の価値あり!
簿記に興味を持ったら、ぜひとも簿記検定試験を受けてみてくださいね。