座った時や膝を抱えた時に気になってしまうのがおなかの脂肪。
頑張って腹筋をしても「おなかのお肉がなかなか落ちない……」という人、多いんじゃないでしょうか？
無駄なお肉のないすっきりとしたおなかは誰でもあこがれますよね。
今回はそんな憎きおなかの脂肪を落とす方法を、西村ボディメイキングスタジオの西村トレーナーにおうかがいしました！

ずばり、おなかの脂肪を落とす方法は？

よくYoutubeなどの動画サイトで「腹筋でおなか痩せ！」などの動画があるじゃないですか。
実は、あれはあまり意味がないんです。
たとえ気になっている部分のトレーニングをしたとしても、その部分だけの脂肪が落ちるわけではなく、全体的に脂肪が落ちていくだけなんですね。
「おなかの脂肪がなかなか落ちない」「痩せてもおなかの脂肪だけ気になる」なんて声をよく聞きますが、それは単純におなかが一番目につきやすいからなんですね。


どれだけ筋トレをしても、筋トレで脂肪は燃えません。
ウォーキングを行なった時、脂肪は燃えるんですが食欲も上がってしまうんです。
よく「1時間頑張って歩いたからコンビニで甘いものを買っちゃおう」みたいなことってありませんか？
せっかく頑張って運動をしても、余分なカロリーを摂取してしまったら意味がありませんよね。

では、何をすればおなか痩せができるんでしょうか？

1番効果的なのは、ずばり「朝ごはんを抜く」ことです！
「脂肪」というとネガティブなイメージがありますが、生命を維持するために１番エネルギー効率がよいものなんです。

以前にもこちらでお話ししましたが、人間には生まれつき生存本能があり、体が死なないような仕組みができています。
なので、糖質→タンパク質→脂質の順番にエネルギーを使うようになっているんですね。
ですので、食事と食事の間を14時間あけることによって、飢餓状態を作り出し、おなか周りにたまった脂肪を使いやすい状態を作り出すことが、おなか痩せの近道になります。

朝ごはんを抜くということは、１日２食がベストなんですか？

そうですね。1日2食、特に制限など意識せずに、普通に食べて大丈夫です。
ただし、前にもお話ししたように砂糖・小麦粉など加工された食材は脂肪を合成しやすいので避けるようにしましょう。
女性は特にたんぱく質が不足しがちなので意識して取るようにしましょう。
逆に糖質を取りすぎて栄養不足のケースが多いです。
その場合、満腹感が得づらいのでおなかが減りやすいので注意しましょう。

○筋トレなしで痩せることはできるんでしょうか？
よくSNSなどで「食事制限だけで痩せました！」という人もいますが、はっきり言って人それぞれなので、むやみやたらに人のダイエット方法を参考にしないようにしましょう。
食事制限をすると食欲は２倍、食べる量は1.5倍になるんです。
まれに「食欲を我慢できる！」という人もいますが、食欲というものは生理現象なので、明確な基準がありません。
食事制限は一生続けられるものでもないので、やりすぎないことが大切です。

なるほど、おなか痩せをするには「朝ごはんを抜く」ことが大切なんですね！
これはあまり聞きなれない方法なのではないでしょうか？
一時的に飢餓状態を作り出すことによって脂肪を燃焼しやすくするという方法は、理にかなっていて試す価値ありですね！
西村さん、ありがとうございました！

プロフィール
西村 光晶
パーソナルトレーナー/ストレッチトレーナー
トップアスリート指導の経験を生かし、プロを目指すアスリートや五輪候補選手を指導。
また、シニア世代のリハビリトレーニングも指導し、健康を取り戻したいという思いを実現している。