大学から始める趣味(フルート編)
大学から新しい趣味として楽器を始めたいと思っている方に、今回はフルートをご紹介します。
フルートといえば、吹奏楽の中ではメロディーラインを担当して目立ったり、オーケストラでは鳥のさえずりを表現したりと、キラキラして華やかなイメージがありますよね。
実際にフルートとはどういう楽器なのか、吹き方や選び方を見ていきましょう。
フルートは木管楽器
楽器を吹いて音を出す種類のものを管楽器といい、管楽器は金管楽器と木管楽器に分かれています。違いは、楽器の素材ではなく、音の出し方です。
マウスピースに当てた「唇」を振動させることによって音を出すのが金管楽器であるのに対し、木管楽器のほとんどは葦の一種を乾燥させて削った「リード」を息で振動させて音を出します。このリードという器具を使わない木管楽器もあり、この代表とも言えるものがフルートです。
フルートは自分の口で空気のリードを作る、つまり「エアリード」を使って音を出します。
フルートの吹き方
大切なポイントは3つ、口の形、息の出し方、姿勢です。
しかし、実はフルートの最初の難関は、音を出すところです。
始めはコツを掴むのが難しいかもしれませんが、そこを突破したら演奏がとても楽しい楽器です。
子供の頃、お祭りで飲んだラムネの空き瓶を吹いて音を出して遊んだことはありませんか?基本的にはそれと一緒です。
まずは頭部管だけで、穴の空いた部分の端に合わせてリッププレートに口を当てて、軽く微笑むように唇を左右に少し引きます。穴に空気を入れるというより、その先のろうそくの火を消すようなイメージで「トゥー」と息を吹きます。
音が出たらフルートを組み立ててまた試してみましょう。主管と足部管を接続してから、頭部管をつけます。キーがたくさんあるので握らないように気を付けて下さいね!
フルートの構え方は、リコーダーを持ってそのまま横にしたのと同じです。運指も似ているので覚えやすいかもしれません。
「美しい姿勢」を意識しすぎるとすぐに疲れてしまいますし、伸びやかな音も出ません。肩の力を抜いて、壁に背中をつけたとき真横ではなく前斜め45度に足部管部分を出して構えてみて下さい。
フルートの選び方
ネットで買える安い物なら1万円台、高価なものだと1000万円など、本当にピンからキリまであります。ここまで値段が変わるのは主に素材です。そして素材が変わると音色も変わります。
一番価格を抑えられ、初心者向きなのは「白銅」そして「洋銀」で、銅・亜鉛・ニッケルなど合金製のものです。初心者から中級者向きは「銀」製。ほかにも「金」「プラチナ」「木材」がありますが、これは上級者向けや観賞用で、とても高価です。
すぐに買い換えるつもりがあるなら見つけられる一番安い物でも良いでしょう。
しかし価格は抑えたいけれどすぐに換える予定はないなら5~7万円程度のものは欲しいところです。吹きやすさとのバランスも考えると約10万円、より美しい表現力を求めるなら15万円以上で考えてみて下さい。
購入時は楽器屋で実際に試し吹きさせてもらうことをおすすめします。
学校の部活やサークルに入るにしても、個人でレッスンを受けるにしても、フルートは小さくて軽いので場所を取らないし持ち運びもしやすいのが嬉しいですよね。
ただ、電子楽器ではないのでひとり暮らしの部屋で練習はできません。学校や貸しスタジオなどの練習環境はきちんと確認して下さいね。
ぜひキラキラしたフルートを新しい趣味に加えてみてください!