歴史ある土地・京都。
春から京都で一人暮らしを始めた人、あるいは京都で一人暮らしをしようと考えている人も多いと思います。
京都は寺院やカフェ、花の名所も多く、どんな季節でも魅力的な場所ですよね。
ですが、その一方で京都ならではの「ならわし」があることをご存知でしょうか?
大文字の「大」を飲む
毎年8月16日に行われる五山の送り火。
中でも一番有名なのは大文字山に浮かび上がる「大」の文字でしょう。
杯やお盆に大文字の「大」を映して飲むと、無病息災に暮らせると言われています。
送り火の際は、ぜひ試してみてください。
履物を履いたままおろさない
新しい靴などを買ってもらうと嬉しくて、ついつい家の中で試し履きしてしまうことがありますよね。
しかし、そのまま外に出てはいけません。
単に行儀が悪い、というわけではなくて、昔の葬式では棺桶を運び出すのに藁草履を履いたまま家の中からおりたため、縁起が悪いとされています。
京都に住んでいなくても、日頃から気をつけておきま
「脱いだ」と唱える
外出をしようとした直前に、服のほころびやボタンが取れかけていることに気づいた経験がありませんか?
そんな時は、「脱いだ」と3回唱え、服を着たまま直します。
いちいち脱いで直す時間がない時、その言葉を唱えることで一呼吸間をおくこととなり、体に針を刺さずに裁縫をすることができると言われています。
万年青(おもと)
万年青とは、縁起がいいとされる観葉植物。
京都では転居の際、万年青を植えてから入居するならわしがあります。青々とした葉に朱玉の実をつける万年青を、家運隆盛の象徴として見ているためです。そしていつまでも変わることのない万年青を、正月を無事に迎えられた喜びとして、元旦にめでるのです。
家の敷居を踏んではいけない
敷居は人の頭を表すとも言われており、表の敷居は父、裏の敷居は母、中の敷居は子とされています。その敷居を踏むということはすなわち人の頭を踏むということにつながり、そんな無礼なことをする人は出世ができない、と戒めるそうです。
お正月は掃除をしない
古くからほうきは邪気を祓うと考えられていたことから、ほうきで掃除をすること自体はいいことです。
しかし、お正月は注連縄(しめなわ)を張ったりして神様をお迎えしているため、ほうきで履く=神様を追い出してしまうことになるので、お正月は掃除をしないというならわしがあります。
親指を隠す
京都の人は、お葬式や霊柩車に出会うと握りこぶしの中に親指を入れて隠します。親指=自分の親、とされているため、親指を隠すことで親を死から遠ざけているのです。
いかがでしたか?
京都にはたくさんのならわしがありますよね。
こうしていろいろ見ていると、結構おもしろく感じるんじゃないでしょうか?
京都には他にもさまざまな言い伝えやならわしがありますので、またご紹介させていただきます!