一人暮らしを始める時、部屋探しや家具・家電選びに加えてやらなければならないことがあります。
それは、住民票を移すこと。
「一人暮らしを始めるけど、住民票って移す必要があるの?」
これは学生本人だけでなく、親御さんも悩むポイントでしょう。
今回はそんな疑問にお答えします。
そもそも住民票とは?
住民票とは、一言で言うと「住民の居住関係を公に証明するもの」。
住民票の写しには、「氏名」、「生年月日」、「性別」、「住所」、「住民となった年月日」、「届け出日および従前の住所」などが記載されており、国民健康保険や国民年金、選挙人名簿への登録など各種行政サービスの基礎となるものです。
引越しをしたら住民票を移すべき
「まだ学生だし、卒業したら実家に帰るかもしれないから、住民票はわざわざ移さなくてもいいんじゃない?」
こう考える人が多いでしょうが、結論から言うと、引越しをしたら住民票を移さないといけません。
なぜなら、住民基本台帳法で以下のように定められているからです。
・転居をした日から14日以内に住民票の届け出を行うこと。
・正当な理由がなく届け出をしない場合は5万円以下の過料を科する
また、総務省のホームページには以下のような記載があります。
住民票(住民基本台帳)には、氏名、生年月日、性別、住所、世帯主との続柄などが記録され、国民健康保険、国民年金、児童手当、選挙人名簿への登録など各種行政サービスの基礎となっています。
お住まいの市区町村で、行政サービスを確実に受けられるようにするため、入学・就職・転勤等に伴う引越し等により住所を移した方は、速やかに住民票の住所変更の届出を行って下さい。
(法律上の義務です。正当な理由がなく届出をしない場合、5万円以下の過料に処されることがあります。)
総務省 より引用
大学生が住民票を移しておくべき理由
「法律で決まっていることは分かったけど、住民票を移さないと何か不都合があるの?」
そう思う人もいるかもしれません。
大学生が住民票を移しておくべき理由はいろいろありますが、主に以下が挙げられます。
・選挙権を行使できない
・自動車免許の本試験が受けられない、免許の更新ができない
・本人確認郵便を一部受け取れない
・住民票の写しや印鑑証明などの証明書類を発行できない
・公的な通知が届かない
たとえばアルバイトを始める際、「報酬の振込口座として〇〇銀行の口座が必要です」と言われる場合があります。
元々その銀行の口座を持っていれば問題ないのですが、持っていない時は新たに口座開設をしなければならず、その際には必ず現住所が分かる公的証明書類が必要になります。
そうなった場合、住民票を移していないと免許証や保険証の住所も変更もできていないため、口座を開設できない……なんてことも。
また、公的な書類も実家に届くため、必要書類を実家からわざわざ郵送してもらわなければいけなかったり、運転免許証の本試験が受けられなかったりと、何をするにも面倒なことになります。
最初こそ煩わしいですが、住民票を一度移してしまえば何かと楽なので、面倒がらずに移動させてしまいましょう。
成人式は住民票のある地域じゃないと参加できない?
住民票を移した場合、成人式はどこで参加すべきなのでしょうか?
原則は「現住所」で開催される成人式に参加します。なぜなら、成人式の案内は、基本的に住民票がある役所から届くからです。
では、地元の成人式に出席したい場合はどうすればいいのでしょうか?
自治体にもよりますが、住民票がなくても、地方によっては式の参加が許可されることが多いです。住民票を移したからといって諦めることはせず、役所のホームページなどを確認してから連絡するようにしましょう。
ちなみに、「本籍地」は成人式の出席とは関係ありません。
住民票を移す手順
住民票の移動は、引越し前と引越し後の2回、役所に行く必要があります。
- 住民票の移動の手順
- 1. 引越し前に、旧住所の役所で「転出届」を提出し「転出証明書」をもらう
2. 引越し後14日以内に、新住所の役所で「転出証明書」を添えて「転入届」を提出する
<同一の市区町村内で転居される場合>
住民票のある市区町村にて、転居した日から14日以内に転居届を提出
- 必要な持ち物
- ・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・印鑑(必要ない場合もある)
その他にも必要になる場合がありますので、事前に役所のホームページをチェックしておきましょう。
「転出届」や「転入届」の用紙は役所に用意されていますので、記入して窓口に提出すれば大丈夫です。
もし転出届を出す前に引越しをしてしまった時は、旧住所の役所のホームページから「転出証明書請求書」をダウンロードし、郵送にて手続きをすることが可能な場合もあるので、チェックしてみましょう。
住所変更についてこちらの記事もcheck!
住民票の変更に伴い、住所変更をすべきもの
住民票を移した後は、他の公的証明書の住所も変更しましょう。
1:マイナンバーカード(もしくは通知カード)
転居から14日以内に、転入先の市区町村の担当窓口で手続きをする必要があります。
- <マイナンバーカードの住所変更に必要なもの>
- ・マイナンバーカードもしくはマイナンバー通知カード
・身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
・印鑑
・転出証明書
2:住民基本台帳カード
マイナンバーカードと同様、転居から14日以内に、転入先の市区町村の担当窓口で手続きをする必要があります。
- <住民基本台帳カードの住所変更に必要なもの>
- ・身分証明書(運転免許証やパスポートなど)
・印鑑
ただし、1、2は自治体によっても違いますので、必ず手続きに向かう前に役所のホームページを見て確認するようにしましょう。
3:免許証
引越し先の運転免許試験場、運転免許更新センター、警察署にて手続きが必要です。
- <免許証の住所変更に必要なもの>
- ・免許証
・引越し先の住所が確認できるもの
(新しい住民票、新住所の健康保険証、消印付郵便物、住所が確認できる公共料金の領収証など)
一人暮らしを始めたら住民票を移そう
引越しで忙しい時期、住民票を移すのは面倒だ……と思う人が多いと思いますが、後々に困らないためにも、必ず住民票は移動させておくようにしましょう。
分からないことがある場合は、必ず届出先の役所に問い合わせをするようにしてくださいね。
最後に
いかがでしたか?
今回は住民票を移動すべきかについてご紹介いたしました。
大学生から一人暮らしをする方はぜひ知っていただきたい内容ですので、リマインダーなどに登録しておくことをおススメいたします。
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