子供の大学受験が終わり、合格を喜ぶのも束の間。
遠方の大学へと進路が決まったら、次にしなければならないのが部屋探し。合格発表から入学までの間は期間が短いため、急ピッチで準備を進めなければいけません。
なじみのない土地だと家賃の相場や治安、交通の便も分からないため、部屋探しはかなり大変。同時に家具や家電も揃えなければならないため、事前にいろいろな準備をしておく必要があります。
「進学先が遠方だから」「スケジュールがキツイから」といって、下見をせずに部屋を決めることは絶対にNG。
慌てて部屋を決めると、「荷物が入りきらなかった」「治安が悪かった」「日当たりが悪かった」など、後々になって引っ越す羽目になることも……。
そこで今回は、子供が引っ越す時に押さえておきたい部屋探しのポイントをご紹介します。
家賃
部屋探しにおいて一番気になるのはやはり家賃。奨学金や子供のアルバイトでまかなったとしても、やはり親の負担は増えるもの。
子供への仕送りの目安にもなるので、大体の家賃相場は知っておきたいですよね。
大阪・京都の主要エリアにおけるひとり暮らしの家賃相場は以下のとおり。
・大阪市中央区(難波周辺) 5.5万円
・大阪市北区(梅田周辺) 5.6万円
・京都市下京区(京都駅周辺) 4.8万円
・京都市左京区(京都大学・同志社大学周辺) 4.2万円
・京都市中京区(立命館大学衣笠キャンパス周辺) 4.5万円
出典:SUUMO(https://suumo.jp/chintai/soba/kansai/)
首都圏に比べると安いですが、それでも年間にすると約50~70万円の出費になります。
これに加え、食費や交通費などを加えると、学生の1ヶ月の平均支出は約12万円。
仕送りの負担も考えながら、どのくらいの家賃なら家計に支障がないか、しっかりと考えて部屋を選びましょう。
また、引越しの際には初期費用がかかります。
初期費用で必ず必要になってくるのが、部屋に関する費用。
「一人暮らしって、家賃だけ払えばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、部屋を借りるにあたってたくさんの費用がかかります。
賃貸物件をLINEやアプリで紹介するサービスエイブルAGENTによると、
たとえば大阪で家賃5万円のワンルーム物件を借りるとすると、初期費用の目安は約46万円になります。
敷金(1ヶ月分) 50,000円
礼金 50,000円
前家賃 50,000円
仲介手数料 50,000円
火災保険料(相場価格) 20,000円
鍵交換(相場価格) 15,000円
保証(相場価格) 20,000円
引越し費用(平均) 100,000円
家電等購入費用(平均) 100,000円
合計 455,000円エイブルAGENT より引用
初期費用だけでこんなにかかるんですね!
「敷金」「礼金」くらいしか馴染みがないかもしれませんが、他にも火災保険料、仲介手数料など、いろいろな費用がかかります。
一人暮らしを始める際は、初期費用も十分加味して考えましょう。
また、一人暮らしを始める際、部屋だけではなく家具や家電も用意する必要があります。
本棚やベッドなどの家具は実家から持っていけるものもあるかもしれませんが、家電はそうもいきません。
エイブルAGENTによると、家電等購入費用の平均額は約10万円。
冷蔵庫や炊飯器、電子レンジや掃除機、ドライヤー、カーテン……などなど、細かいものまで考え出したらきりがありません。
これに加えて、新調する場合はベッドや布団一式も必要になりますし、また、人によっては電気ポットやアイロンなどもほしくなりますよね。
そう考えたら、軽く20万は超えることも……。
最近では家具・家電つきの物件があったり、学生マンションだと共用部分に洗濯機や乾燥機が備え付けられている物件もあるので、その部分もきちんと考えて部屋探しをするといいでしょう。
物件によっては、家具や家電にかかる費用をぐんと抑えることもできますよ。
セキュリティ
いくらお買い得な物件を見つけても、セキュリティがしっかりしていなければ心配ですよね。特に娘を持つ親としては、絶対に妥協したくないところ。
「マイナビウーマン」が行ったアンケートによると、ひとり暮らしの女性は以下のようなこわい体験をしたことがあるようです。
・「夜中の3時ごろ、インターホンが鳴ったのでモニターを見たら、誰もいなかった」
(23歳/その他)
・「部屋の外でガタガタ音がするのでドアからのぞいたら、フラフラした若い男の人がウロウロしていて怖かった」
(26歳/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「外に干していた下着が盗まれた。3階なのに」
(28歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「学生時代、施錠を忘れて外出してしまい、帰宅したら、洋服ダンスの中がゴチャゴチャになっていた」
(33歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)
出典:マイナビウーマン(http://news.livedoor.com/article/detail/10585762/)
こちらは22〜34歳の働く女性に対するアンケートですが、女子学生も例外ではありません。
特に初めてのひとり暮らしだと、鍵をかけ忘れてしまったり、夜間に下着を干しっぱなしにしたり……といった不注意も多くしてしまいがち。
日頃から気をつけることももちろんですが、マンションのセキュリティがしっかりしていれば、危険な目に遭う確率を下げることができます。
部屋を探す際には、
・オートロックかどうか
・防犯カメラはついているか
・エントランスに管理人は常駐しているか
などをしっかり確認しましょう。
そしてセキュリティを考える時、同時に押さえておきたいのが治安。
たとえセキュリティばっちりの新築マンションでも、周辺環境が悪いと暮らすには大変。
実際にひとり暮らしを経験した人の中には、
「夜中まで酔っ払いの声がうるさく眠れなかった」
「近くで事件が多く、夜遅くに帰るとこわい……」
なんて声も。
高校までと違い、大学生になるとバイトやサークル、飲み会などで夜遅く帰宅する機会が増えるもの。
実際に物件の見学に行く際は、
・大通りに面しているか
・駅からの距離は近いか
・コンビニなど、夜遅くまで電気がついている店が近くにあるか
・犯罪などが頻繁に起きていないか
など、周りの環境をしっかりと調べましょう。
近年ではひとり暮らしの女性を狙った犯罪も増えていますので、危険な目に遭わないためにも、妥協しないことが大切です。
食事
セキュリティと同じくらい心配なのが子供の健康面。初めてのひとり暮らし、「料理をしたことがない」というお子さんも多いと思います。近年はコンビニでも健康的な食べ物が増えていますが、だからといって買い食いや外食ばかりでは栄養バランスが偏ってしまうもの。ひとりだと自分の好みのものばかり食べてしまいがちで、その結果体調を崩してしまうことも……。
食の研究会が行なったアンケートによると、ひとり暮らしをしている人で自炊をする頻度について以下の結果が出ています。
「ほとんどしない」「全く自炊をしない」と答えた20代男性は34.9%、20代女性は15.5%。
また、週4〜7日自炊をする人はどちらも50%以下となっており、ひとり暮らしだと毎日自炊をすることの難しさを示しています。
同アンケートで、「主食・主菜・副菜を3つ揃えて食べることが、1日2回以上あるのは週何日ありますか?」という質問には、なんと男女ともに半数近く「ほとんどない」と答えています。
講義にサークル、アルバイトなどで忙しい学生生活。やはり1日3食バランスのよい食事を取るのはなかなか難しいようです。
忙しい時でも手軽に食事ができるよう、近くにレストランや総菜屋さんがあるか、また、スーパーまでの距離などもしっかりと把握しておきましょう。
最後に
いかがでしたか?
子供のことを考えると、部屋探しで押さえておきたいポイントはたくさんあります。時間も土地勘もない中で探すのは大変ですが、子供が安心安全に学生生活を送ることができるよう、じっくりと考えて部屋を選びましょう。
とはいえ、短期間ですべての条件が揃った物件を探すのはなかなか難しいもの。そんな人たちにおすすめなのが、司興産の運営する学生マンション。
日中は管理人さんがいてくれて、防犯カメラ、オートロックなどセキュリティがばっちりな上、健康的な食事を提供してくれる食堂つきということで、最近ぐんぐん人気が高まっているんです。
どの部屋を選ぶにせよ、後悔することのないよう、事前にしっかりと下調べをしておきましょう!